三菱一号館美術館で行われた
カンディンスキーと青騎士展に行ってきました。
また会期終了ギリギリになってから行くのが悪い癖なんですが…
今回は己の専門範囲でもあるので気合いれて行ってきました!!!
ミュンヘンは去年の9月に行ったのですが、
レンバッハハウスは改装中で入れなかったんですね。
隣のケーニヒスプラッツ駅の地下構内にある
Kunstbauという分館でやってた表現主義展だけ見てきました。
実はメインとなっているカンディンスキーは
それほど好きではないんですが、マルクやクレーが好きなんです。
で、今回特に下調べもせずにのこのこ丸の内まで行ったんですが。
今回はメインではないはずの、
レンバッハやシュトゥックが思いのほかよかった!
特にレンバッハの自画像とビスマルクの肖像画がすごくよかった……!!!!
すごくないですか?この鬼気迫る目力!!!!!
ビスマルクの肖像画も、上半身以外は
ほとんど塗られていない未完成みたいな絵なんだけど、
なんだかずっと見ていたくなる不思議なパワーがありました。
これがアウラか…!!!!!と…!!!
レンバッハは当時すでに肖像画で高名だったらしいけど、
これは描いてもらいたくなるわ~。
カンディンスキーと共に青騎士を支えたフランツ・マルクの絵。
この人は動物の絵をたくさん描いていて、
幾何学的にデフォルメしているんだけど
動物の形を的確に捉えていて大好きです。
特にこの黄色い牛、よく見ると微笑んでて可愛い。
新婚ほやほやでハッピーな時に描いたらしい。
あとカンディンスキーの恋人のミュンターの肖像画もよかった。
カンディンスキーを描いた絵は
なんかほんとに彼の事好きだったんだな~って
感じが伝わってくるほんわかした絵でした。
カンディンスキーや青騎士のメンバーの
写真も展示されていました。
個人的にこの展示方法が、額縁などを使わず
写真をはさんだガラスを直接壁に止めてて
解放感があっていいなと思いました。
どうしても写真とか、小さい画面をこまこま額縁に区切って並べると
単調で退屈な感じになってしまいがちなので、
これは上手いディスプレイだなと思います。
でも写真の中でにこにこ笑っている彼らが
数年後に戦争で命を落としてしまうのかと思うと
ちょっと切なくなったり……
ドイツ表現主義って日本で人気あるんかいな?と疑問に思ってたんだけど
最終日ということもあってか、結構なにぎわいでした。
***おまけ
三菱一号館は今回初めて行ったのですが
建物自体がとてもよかったです。
中庭もヨーロッパの街中のようなおしゃれな雰囲気で
鑑賞に疲れたらゆっくりお茶でも。
いい作品はパワーがあるのでやっぱり展覧会いっこみるとかなり疲れますよね。
美術館でてすぐにあるワインカフェからぱちり。
ワインは飲まなかったんだけど、
壁全面がセラー!!!かっこいい!!!!