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関税にゆく

04 13 *2011 | ■オスナブリュック留学::手続きなど

早速Deutsche Postの洗礼を受けました(´∀`)


オスナについて一週間と少し経ったある日、
私の部屋のポストに一通の手紙が。

日本の実家に出した私のポストカードだったよ(゜д゜)

……ちゃんとLUFTPOST、JAPANって書いてるんですが…

なぜポストから徒歩10分のうちに届けたし(゜д゜)

これはジャーマンジョークなのか?!
ちょっと笑っちゃったよw

今まで旅行先からあて先だけ書いて出してたからこんなこと初めてだったけど、
ネットで調べてみたらわりとよくあることらしいですね…
ドイツに住んでる先輩も以前やられたらしく、
郵便局に持っていったら「リターンアドレスを書かないでください」と言われたらしい(゜д゜)

リターンアドレスってあて先不明や料金不足とかで
あて先に行き当たらない時のために必要なものだと思っていたけど
どうやらドイツでは違うらしい。

先輩には、念のため差出人住所は目立たないよう
紛れ込ませて書いたほうがいいと言われました(笑)

…で、本題。

荷物が税関止めになりました。

誰かの今後の参考になるかもしれないので
順番に詳しく書いておきます。
私は何もわからない状態から手探り状態だったので、長くなります。


ファイル 17-1.jpg
箸休めにわんこ写真。

ファイル 17-2.jpg
スーパーの前でご主人様を待っているわんこを
無断で盗撮したので、焦っててぶれててすまん。
目が青くてカッコいい!


●荷物を探し出し、税関に行くまでの顛末●

1:荷物が行方不明になる

まず、出発時に日本から航空便で送った衣類や日用品の荷物が、
予定の日数を過ぎても届きませんでした。
ネットで調べて、ドイツでは結構荷物の紛失が少なくないと知り、
不安になって発送時に発行される追跡番号(CDではじまりJPで終わる数字です)を
日本郵便のこちらの追跡ページから調べると、
フランクフルト国際交換所から発送済
となったあと、
『保管』となっていました。
ちなみに保管期限、保管場所は空欄でした。

調べたところ、ドイツでは国際便は全てフランクフルトで
いったん集められて税関を通った後、
さらにあて先の最寄りの地方税関に運ばれて、
そこで再びチェックを受けてそれぞれのおうちに届けられる仕組みになっているらしい。

で、私の荷物はフランクフルトを通ったことは分かったのですが、
そのあとどこにいっちゃったの…?( ・д・)


郵便局で聞いてみたら
「不在票がないと探しようがない」「ここでは荷物は預かってない」
とつれない返事…
でも不在票も入ってないし。
さらに不安に…

ということで、さらに調べて出てきたのが
荷物がドイツに着いてからの追跡ができるページ。
http://dhl.de/de.html
↑こちらのフォームに上記の追跡番号を入れて↑
↑Suchenボタンを押すと、詳細が表示されます↑

このDHLというのはドイチェポストの子会社で、
ドイツでの国際郵便を請け負ってるところらしいです。
前述の日本郵便のHPではフランクフルトまでしか詳細が出ず、
しかも税関止めや、あて先不明や不在で持ち帰りになった場合も
「お届け済み」と出てしまうことがあるらしい。
それって意味ないじゃん、と思うけどまあ海外だしこれが限界かなー…


で、検索した結果、出てきました。

「税関にて保管」、と……(´Д`)


2:税関に問い合わせる

しかし、その私の荷物が保管してある税関ってどこよ?

ということで、Osnabrück、Zollamt(税関)でぐぐったら、税関の住所と連絡先が出てきました。
Hauptzollamtというところにメールで問い合わせ。
・荷物の追跡番号
・あて先と差出人の住所氏名
・「日本からの荷物をさがしているんですが、そちらにありますか?」
という内容を、ドイツ語のビジネスレターのテンプレを参考に
なるべく下手に、丁寧に書いて出しました。
そしたら管轄の税関(いくつかあるらしい)を教えてもらえたので、
同じ内容をまたそこのメアドに送信。

無事に荷物があることが確認できました。・゚・(ノ∀`)・゚・。


3:税関に行く

で、見つかったら今度は税関まで赴いて、
係員と一緒に中身を確認して、
関税がかけられるかどうかが決まります。

税関というのはまあ荷物の集積所なので、
辺鄙な場所にある~というのを聞いていたので不安だったのですが、
住所を調べたらNeumarktからバスですぐの場所でした。
私の荷物があったのはHettlicher Maschというところにある
Zollamt Fledderで、82番バスのHuxmühlenbachという
停留場のすぐ隣です。
小さい建物ですがZollってでっかく書いてあるので
超絶方向音痴の私ですら迷いようがありませんでしたw
Postと書いてある部屋に通されました。

税関というから空港の税関カウンターみたいなのを想像してたのですが、
ここは普通の小さなオフィスみたいな感じでした。
荷物が運ばれてきて、係員さんの前で開封し、中身の説明を求められました。
明らかに販売用などではない私のゴチャゴチャした日用品が出てきて、
そのあまりの乱雑ぶりに係員のお兄さんも若干失笑気味だったのですがw

で、順調に荷物を受け取れると思いきや……

お兄さんの手が止まったのが、
薬(アトピー用の塗り薬とピル)と、日本の食料品(調味料とか)でした。

お兄さんによると、
「薬は海外から持ち込めない。今福島の原発事故があってから
日本の食料品も原則持ち込み禁止なんだよ」
と…(゜д゜)

でもその食料品は原発事故が起こる前のものだから
問題ないはず!と言ったんだけど、
最近の食料品は賞味期限だけで製造日が書いていないので、
説得力ゼロ……(´Д`)

その時来訪者は私しかいなかったので暇だったのか、
係員さんたちが全員集まってきてあれこれ審議。
待たされた挙句、上司?らしき人に電話で確認し、
「本当はだめなんだけど、今回はOK。だけど次回から気を付けて」
ということで食料品については無罪に。
まあこれは当然だよね。販売用でもなく私が個人で消費するだけだし、
仮に放射性物質がついてて私が内部被ばくしたとしても
ドイツ人にはなんの関係もないんだから文句言われる筋合いはないもんね!

ですが、薬のほうはだめでした(´Д`)

違反品を税関で没収・廃棄するか、
それ以外の荷物も全部まとめて日本に送り返すかの
究極の二択しかないといわれ、
泣く泣く、まじで文字通り半泣きになりながら廃棄同意書にサインしました……

私の半年分の薬、金額にして計2万弱が廃棄処分に!!!!。゚(゚´Д`゚)゚。
関税払うから、食料品は捨てていいから薬は欲しかった……

一応、「でもでも、その薬を没収されると困るんですぅ…」と訴えてみたのですが、
「規則だからだめ」といわれたら多勢に無勢でした。
チビの日本人ひとりに対して、相手はでかいドイツ人の税関員5人。
無理です。
どうしても薬が必要ならドイツで処方箋を書いてもらって薬を出してもらいなさい、という
至極もっともなアドバイスをされました。

鬱になりながら家に帰ってから調べたら、
薬は送っても大丈夫、という人とダメ、っていう人がいてよくわからんのですが
私のように運悪く見つかってしまうと没収される可能性があるので、
送らないほうが無難みたいですね。
あーほんと、手持ちで持ってくるんだった……
荷造りしてた3週間前の自分に本気で伝えたい!!!(泣)


も~こうなったら月額77ユーロで加入させられたドイツの健康保険
使いまくってやるんだからね!!!!!!ムキー!!!!


女一人ではとてもじゃないけど運べない荷物だったので、
空のスーツケースとバッグを持って行って
その場で荷物をつめなおして持って帰りました。
スーツケースにサッカーチームのSt,PAULIのステッカーを貼ってたら
係員のおじさんに笑われましたw
薬の没収はかなり痛かったけど係員の人たちはいい人だった。
まあなににせよ、荷物は無事でよかった。
商品価値はなくても、大事なものがいっぱい入ってるし、
日本からの送料も捨てられた薬の値段の倍くらいかかってるから、
行方不明とか知らんうちに日本に返送とかになってたら
どうしようかと荷物が見つかるまで気が気じゃなかったぜ。

そして家に帰ると、郵便受けに入れ替わりで税関からの
「荷物預かってるから取りに来てね」のお知らせが入っていたのでした。

遅いよ!!!(笑)


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